文字サイズ
各講座の紹介

ホーム > 各講座の紹介 > 講座番号 1:有機農業と持続可能な社会づくり

講座番号23保見団地で日系ブラジル人の歴史を学ぶ

流域圏名 矢作川 流域 中流
開催日時 2013年1月29日(火) 開催場所 保見団地(愛知県豊田市)
講座のテーマ
(キーワード)
日系ブラジル人、多文化共生
講座開催主体 NPO法人トルシーダ
講師名 伊東浄江さん、藤田パウロさん、渡辺セルジオさん

講座の内容

系ブラジル人の人口率で日本屈指の豊田市保見団地において、日系の子どもたちへの教育支援を行うNPO法人トルシーダの協力を得て、ESD講座を実施しました(1月29日)。内容は、日系ブラジル人の子どもたちに、同じく日系ブラジル人の「おじいさん」から、ブラジル移民の歴史について学ぶというものでした。

トルシーダ代表の伊東氏のリードで、105年前にはじまった移民の歴史と、実際にブラジルで生まれ育ち、40年前に日本に渡ったパウロ氏の実体験を交えながら、子どもたちに移民とはなんだったのか、また、複数の国民としてのアイデンディディを持つこととはどのようなことかを語っていただきました。

講座の成果

講師の伊東氏より、わかりやすくブラジル移民の歴史の解説があり、要所ごとにパウロ氏とセルジオ氏の実体験をインタビューするという形式で行われました。パウロ氏は、40代半ばで日本に渡った後の苦難や喜びを臨場感あふれる語り口で語ってくださいました。

ブラジルを発つ前に、日本人の叔父叔母から聞いていた礼儀正しく親切な日本人には出会えず、職場では怒鳴られるばかりであった話なども聞けました。
また、怒鳴った上司といずれ心打ち解けて、赦し、感謝するに至ったという話の途中で、パウロ氏は声を詰まらせ涙しました。最後に、講師から激励を受けた子どもたちは、多様な文化的背景を持つ自己存在への自身を感じる表情を見せました。

ESD(持続可能な社会づくりへの学び)との関連

当団体は、国際的な移動・移住によって生じる、子どもたちの教育の問題に取り組んでいます。とかく、教育の権利はいわゆる“開発途上国”の問題として議論されますが、日本においても、日系ブラジル人の子どもが十分な教育を受けることができない状況があります。

持続可能な社会づくりのための教育(ESD)が最も緊急性を持って取り組むべき対象は、このような社会的弱者にこそあるのではないかと考えています。また、こうした国家の枠によって被害をこうむる国際的な移住民をこそ、多文化共生社会を構築する重要な主体として支援・エンカレッジする必要があり、それこそがESDだと考えます。


講師の藤田パウロ氏


講座の様子1


講座の様子2


講師の伊東浄江氏